インテグラルグループの評判と客観的評価。新築利回り10%の裏にある「地方投資」のリアル

不動産投資において、検討中の企業がどのようなエリアで物件を開発し、その高い利回りの裏にどのような事業リスクが潜んでいるのかを事前に検証することは非常に重要です。

株式会社インテグラル(インテグラルグループ)は、北陸や関西エリアなどを中心に、高いデザイン性を持つ新築一棟アパートの企画・販売を手掛ける不動産会社です。「新築で表面利回り10%が狙える」というインパクトのある数値を強みとしていますが、不動産投資において利回りの高さには必ず理由があります。

本記事では、年間家賃収入2000万円(手取り)を運用する実務家(おおや)の視点から、インテグラルグループの物件の良さを正当に評価しつつ、地方都市での一棟投資に潜む「AD(広告料)」や「土地の資産価値」に関する構造的なリスクを客観的に解説します。

おおや@管理人

一棟アパートやRCマンションをメインに投資。

  • 年間家賃収入:約2000万円(手取り)
  • 金融資産:2億円(有価証券・現金含む)
  • 一棟マンション:4棟
  • 一棟アパート:4棟
  • 区分マンション:20室

サラリーマン時代に不動産投資を開始し、家賃収入50万円/月を達成し独立。
独立後、不労収入を増やすべく不動産会社や金融機関を開拓し、不動産投資の拡大に成功。
一棟アパートやRCマンションをメインにしていますが、メリットあれば区分、別荘やタワマンも所有しています。

一棟アパートから始めるべきか、区分マンションか始めるべきか、不動産投資に興味がある方はどちらの相談にも乗れると思います。相談したい方はLINEで連絡くださいね。

不動産投資に大切なことは勉強ではなく、「順番と速度」です。
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インテグラルグループの基本情報と強み

インテグラルグループが提供する新築アパート投資には、投資家を惹きつける明確な魅力と強みがあります。

1. 圧倒的なデザイン性と入居者人気

同社の最大の強みは、物件の「デザイン性の高さ」です。地方の画一的なアパートとは一線を画す、洗練された外観や内装デザインを採用しており、物件そのもののクオリティは非常に高く、地元の入居者からも高い人気を集めるポテンシャルを持っています。会社自体も真っ当に良いものを作ろうとしている姿勢が伺えます。

2. 「新築で利回り10%」という高い収益性

北陸や関西の郊外エリアをターゲットにすることで土地の仕入れ値を極限まで抑え、「新築アパートでありながら表面利回り10%を狙える」という高い収益性を打ち出しています。建築費が高騰する昨今において、新築で二桁利回りを提示できる点は、キャッシュフローを求める投資家にとって非常に魅力的です。

利回り10%の「地方一棟投資」にはもちろんワケがある

物件の質が良く、会社が真っ当であったとしても、投資家として冷静に算定しなければならないのが「地方・郊外という立地」に起因するマクロ的なリスクです。

1. 利回りの高さは「土地の不人気(安さ)」の裏返し

不動産投資における「利回り」というのは、ある意味で物件(立地)の人気度の裏返しです。

利回りが高いということは、それだけ物件価格(特に土地値)が安い=人気がないエリアであるという事実を示しています。 インテグラルグループの物件は建物自体のデザイン性が高く、入居者には人気があります。しかし、「建物に人気があっても、土地そのものには人気(資産価値)がない」という構造を理解する必要があります。建物の価値はいずれゼロになりますが、土地の価値が低い地方の場合、長期間ローンを完済した後に残る「純資産(土地の価値)」は極めて小さくなります。

2. 人口減少エリア特有の「AD(広告料)」による実質利回りの低下

「表面利回り10%」というのは、あくまで満室かつ経費を差し引く前の理想値です。

北陸などの地方都市は、首都圏に比べて圧倒的に人口(賃貸需要のパイ)が限られています。限られたパイの中で入居者を獲得するためには、仲介業者に対して多額の「AD(広告料:家賃の数ヶ月分)」を支払うのが地方の常識です。 退去が発生するたびに高いADや原状回復費が飛んでいくため、表面利回りがいくら高くても、「実質利回り」で見ると想定以上に手残りが少なくなる(キャッシュフローが圧迫される)リスクが常に伴います。

もちろん同社のアパートはデザイン性が高いことから、ADが比較的抑えられる可能性はありますが、それでも賃貸需要が旺盛な都市部と同程度とはいかないでしょう。

3. リセール(出口)が見えづらい

自己資金を投じてローンを組む以上、最終的に「いくらで売却できるか(出口戦略)」が重要です。しかし、地方の築古アパートとなると、次の買い手(投資家)が金融機関からローンを引きにくくなるため、流動性が著しく低下します。資産形成というよりは、あくまで「保有し続けてキャッシュフローを得る」ことに偏った投資モデルと言えます。

その一棟投資は大丈夫?見落としやすい4つのリスク

一棟物件への投資を検討するにあたり、投資家が見落としがちな特有のリスクが存在します。物件を評価する際は、以下の4つのポイントがクリアできているか必ずチェックしてください。

1. 利回りだけでなく「空室リスク」を直視する

業者が提示する利回りの多くは、満室を想定した「表面利回り」です。都心部と地方では利回りが倍ほど違うことがありますが、地方の高利回りは「空室率の高さ」を物件価格の引き下げで帳尻合わせしている結果に過ぎません。目先の利回りだけでなく、そのエリアの正確な賃貸需要を把握することが重要です。

2. 修繕積立金を無視したシミュレーションは信用しない

一棟物件は12〜15年に一度、多額の費用がかかる大規模修繕が必要になるため、毎月一定額を積み立てておくのが一般的です。不動産業者が示すキャッシュフローの中に修繕積立金が入っていない場合は、過度に物件の収支を良く見せようとしていると考えられます。小さく注釈で書いているような業者はお断りすべきです。

3. 新築でも「将来の修繕計画」が命

新築であっても、10年後、20年後にどの箇所にどれくらいの修繕費がかかるのか、初期の段階で現実的な計画が練られているかの確認が必須です。修繕費用を見込んでいないと、将来的に自己資金から多額の持ち出しが発生し、経営が立ち行かなくなります。

4. エリアごとの「AD(広告料)」と隠れたコストを把握する

入居者募集を管理会社に依頼する際、家賃とは別に「AD(広告費)」が発生します。都心の一等地であれば家賃の1ヶ月分程度ですが、賃貸需要が弱い地方エリアでは5ヶ月分以上払わないと客付けしてもらえないこともあります。また、2年ごとの更新手数料などの隠れたコストもシミュレーションに組み込まないと、実質利回りがマイナスになる恐れがあります。一棟アパートは分譲区分マンションに比べると設備仕様が低いため、そもそも入居付けで不利になるという前提の理解が必要です。

不動産投資は「目的」に合わせて物件種別を選ぶ

不動産投資を始めるにあたり、地方の新築一棟物件を選択するか、都心の区分マンション等を選択するかは、投資目的と自己資金の状況によって分かれます。

一棟収益物件(目的:資産保全と事業規模の拡大)

  • 【メリット】 土地の持ち分が大きく、リノベーション等のバリューアップや修繕のタイミングをオーナー自身の裁量で決定できます。複数戸を所有するため、区分と違って一部屋の退去で収入がゼロになるリスクを分散でき、賃貸経営は安定しやすい傾向があります。
  • 【リスク】 取得コストの上昇による利回りの低下や、出口(売却時)における流動性の低さを考慮した緻密な資金計算が必要です。大規模修繕費用を自身で準備するため、資金管理に高い計画性が求められます。また、表面利回りには空室率が加味されていませんので、現実的な稼働率によるシミュレーションが重要です。

最近は大規模修繕のコストも上昇基調ですから、、新築購入後の10~15年後、具体的にどの程度備えるべきは難しい判断になりますね。

都心の区分マンション(目的:手間の軽減と手堅い資産形成)

  • 【メリット】 都心の安定した賃貸需要を背景に、長期間の空室リスクを抑えられます。建物の修繕は管理組合が主導して計画的に行うため、個人で突発的な大規模修繕費を負担する可能性は低くなります。市場での流動性(売りやすさ)にも優れています。
  • 【リスク】 購入価格が高いため毎月のキャッシュフローは大きく出にくく、時間をかけて残債を減らし、純資産を形成していく中長期的な視点が必要です。

一棟投資とは反対に、資産形成期の現役世代が資産形成目的で持つ投資です。戦略的に売却時期を定め、含み益を積み上げていくスタイルです。

インテグラルグループでの一棟投資に向いている人・向いていない人

向いている人の条件

  • 老後が見えており、リセール(資産価値)よりも目先のキャッシュフローの最大化を優先したい定年間近の方
  • 地方特有の高いADコストや空室リスク、将来の修繕費を考慮しても、安全に事業を回せるだけの潤沢な自己資金がある方
  • すでに他のエリアで複数の物件を保有しており、リスク分散の一環として地方の高利回り物件を組み込みたい上級者

見送るべき人の条件

  • これから純資産を大きく育てていきたい現役世代(20代〜40代)で、1棟目・2棟目の投資先を探している方
  • ローン完済後の「土地の価値」を重視し、将来的な売却(キャピタルゲイン)を確実に見据えた投資を行いたい方
  • 地方の人口減少リスクや、入居付けに苦戦した際のキャッシュフロー悪化リスクを客観的に評価できない方

まとめ

インテグラルグループは、地方都市において高いデザイン性と収益性(表面利回り10%)を兼ね備えた良質なアパートを提供する真っ当な不動産会社です。しかし、物件の質が良いことと「地方の一棟投資が自身の資産形成に合っているか」は全く別の問題です。

おおやの視点

地方の新築アパートは、土地が安い分だけ利回りが良く見えますが、それは同時に「将来残る資産価値が乏しい」ことの証明でもあります。定年間近でとにかく毎月の現金収入を増やしたい方や、すでに複数棟を経営している方のリスク分散としては有効ですが、現役世代が与信枠を大きく使って「最初の1〜2棟」として手を出すには、出口の難易度が高すぎます。

もし、あなたが現役世代のサラリーマンで、これから手堅く資産形成を進めていきたいと考えているなら、資産価値が下がりにくく流動性の高い都心の区分マンションの方が手堅い印象です。

私自身、一棟投資と区分投資の両方を経験してきましたので、一棟でも区分でもフラットな目線でアドバイスが可能です。すでにインテグラルグループで検討しているアパートプランや、候補となる物件があるなら、一棟投資経験者として客観的に評価することも可能です

あなたの年収や目的に応じて、今は手堅く区分を買うべきか、それとも最初から一棟を狙うべきか。投資の「正しい順番」を知りたい方や、今提案されている物件に見落としがないか不安な方は、LINEで連絡をください。一切のポジショントークなしで、客観的に戦略と物件の相談に乗りますよ。

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