不動産投資において、検討中の企業がどのような営業スタイルを取り、購入後の賃貸管理においてどのような体制を敷いているのかを事前に検証することは非常に重要です。
株式会社明和(明和住販流通センター・明和管財など)は、東京都内を中心に自社ブランドの新築投資用マンションの開発から、販売、賃貸管理までを総合的に手掛ける明和グループの企業です。
本記事では、一棟投資と区分投資の両方を実践する実務家(おおや)の視点から、株式会社明和の口コミから見えてくる営業・管理の実態を客観的に解説します。あわせて、ワンルーム投資における「マスターリース(サブリース)」の本質的なリスクと、投資を成功に導くための「融資の順番」「物件を見極める選球眼」についてお伝えします。
営業・管理に関する口コミの実態と冷静な分析
インターネット上で同社やグループ企業の口コミを確認すると、営業電話に対する不満から、入居者・退去者による賃貸管理への厳しい意見、そして最近の迅速な対応を評価する声まで、多様な評価が混在しています。
1. プッシュ型の電話営業に対する声
- 「興味がないと伝えてもしつこく電話勧誘を受けた」
- 「仕事中に電話をかけてくる迷惑電話業者」
といった、プッシュ型のアプローチに対する厳しい指摘が存在します。不動産販売において電話営業を主力とする企業によく見られる傾向ですが、受け手にとっては不信感に繋がりやすい部分です。
2. 賃貸管理・社員の対応に対する指摘
同社は明和住販流通センターとして賃貸管理を行っていますが、入居者や退去者からは以下のような不満が寄せられています。
- 設備対応と態度の問題: 「入居初日から設備が壊れていた」「不具合を放置された」
- 退去時の金銭トラブル: 「敷金の返金について話が二転三転した」「償却費やクリーニング代の請求に納得がいかない」
- トラブル対応: 「隣人の騒音トラブルに対する対応が不誠実だった」
いずれも事実かどうかの確認が取れないこと、投稿者の主観が入っていることから、鵜呑みにしないことが重要です。
3. 一方で「迅速な対応」を評価する声も
直近の口コミには、「急なトラブルに迅速・丁寧に対応してもらえた」「入退去の手続きが分かりやすかった」といった星4〜5の評価も散見され、オーナー(企業側)からの真摯な返信も行われています。
おおやの視点
営業態度や管理トラブルに関する気になる口コミが目立つのは事実です。しかし、同社は約11,600戸という非常に膨大な数の物件を管理しています。これだけの規模になれば、確率論として一定数のクレームやトラブルが発生するのは避けられない側面があります。
ネット上の低評価は目立ちやすいですが、全体の管理戸数から見れば割合としては限定的であり、長年の実績を含めると企業としての一定の管理品質は担保されていると考えるのが自然です。口コミの悪さだけで脊髄反射的に選択肢から外すのではなく、フラットに実態を見極める姿勢が大切です。
マスターリース(サブリース)の罠
同社は賃貸管理において「マスターリース(サブリース・家賃保証)契約」も取り扱っていますが、投資家目線ではここに大きな注意が必要です。
同社が供給する物件は、基本的に都心部などの賃貸需要が見込めるエリアに開発されています。好立地の物件であれば入居者はすぐに見つかるため、そもそもサブリースなど不要です。
「空室リスクが怖いから」とマスターリースを契約してしまうと、最大のデメリットである「売却時(出口)の査定額の低下」を招きます。次の買い手(投資家)にとって、業者が自由に家賃をコントロールし、手数料を抜かれ続けるサブリース契約が付いた物件は、利回りが低く魅力的ではありません。いざサブリースを外して高く売ろうとしても、業者側から借地借家法を盾に解約を拒否されるトラブルが近年多発しています。空室対策は保証に頼るのではなく、物件の立地選びで解決すべき問題です。
新築物件と「家賃上昇」を見極める選球眼
株式会社明和は新築マンションを主力としています。現在、資材価格や人件費の高騰により、新築物件の開発コストは非常に高い水準にあります。
一方で、家賃相場の上昇は物件価格の上昇スピードに完全には追いついていません。そのため、新築をフルローンで購入すると初期の利回りが低くなり、毎月の手出し(赤字)が発生しやすくなります。
だからこそ、新築ワンルームを検討する際は「今後の家賃上昇が確実に見込めるエリアの物件を厳選し、適切な運用によって将来的な家賃引き上げで収益性を高められるかどうか」を見極める選球眼が、投資の成否を分ける極めて重要な要素となります。
一棟投資も実践する大家が解説する「区分投資」の真のメリット
営業トークやネットの口コミには一定数気になるものがありますが、投資対象としての「区分マンション」自体が悪いわけではありません。一棟投資も実践する立場から、両者の構造的な違いを解説します。
- 一棟収益物件: 毎月のキャッシュフロー(手残り)は出やすい一方で、投資総額(価格)が高く、立地が郊外や駅から遠いなど「微妙」なケースが多くなります。
- 区分マンション: 毎月のキャッシュフローは赤字(手出し)になることが多い一方で、都心の駅近など「立地が極めて良い」場所に、比較的安い価格帯でアプローチできます。
一見すると、キャッシュフローが出る一棟こそが不動産投資の理想形と考えられがちですが、区分投資の真のメリットは「含み益が生まれること」と「高い賃貸需要による流動性の高さ」にあります。
区分マンションは毎月の手出しがあったとしても、入居者が支払う家賃によって着実にローンの残債が減少し、純資産が積み上がっていきます。好立地であれば賃貸需要が途切れることはなく、いざとなれば市場での流動性が高いためスムーズに売却できます。この「残債の減り」と「売却価格」のバランスの仕組みを理解できれば、中期間で数百万円単位の利益を出すことが可能です。融資を引いて複数戸を保有できれば、利益は戸数分に増えていきます。
一棟投資はすでに大きな資産を築いた人が行う「資産運用」であり、区分投資はこれから資産を築いていく人が行う「資産形成」という立ち位置になります。
不動産投資は「融資の順番」という戦略がすべて
資産形成において区分マンションは非常に有効ですが、最も注意すべきは「投資の順番(融資戦略)」です。
個人の年収に対して、金融機関から引ける融資の総額(与信枠)には上限があります。将来的に「一棟アパートを買って事業を拡大したい」と考えている人が、先にワンルームマンションを無計画にフルローンで複数購入してしまうと、与信枠を使い切ってしまい、本命の一棟物件の融資が引けなくなるケースが多発しています。
逆もまた然りで、まだ資産形成期にもかかわらず、高年収サラリーマンが節税目的の割高な一棟投資を始めてしまい、ローンで毎月のキャッシュフローがパツパツになってしまう事例もあります。
販売業者は「自社の物件を売ること」が目的であるため、あなたの長期的な融資の順番など考慮してくれません。最悪の場合「区分を買っても一棟の融資に影響はありません」と事実と異なる説明を受けるリスクすらあります。
まとめ:業者や担当者、保証システムではなく、「物件」そのものを見極める
株式会社明和は膨大な管理実績を持つ企業ですが、一部の強引な営業や管理対応への不満、そしてマスターリースといった提案には、投資家自身が冷静にリスクを判断する必要があります。
そして最終的に最も重要なのは、「物件そのもの」の価値です。
営業トークの巧みさや、手厚く見えるマスターリース保証、あるいは担当者の人懐っこさといった属人的な要素は、数十年続く不動産投資においては無意味です。築年数、設備、立地、そして価格。これらを総合的に評価し、本当に利益を生む物件を購入すべきです。この「物件を見極めること」こそが、投資家にとって唯一最大の仕事と言えます。
おおやの視点
不動産投資は、業者に勧められたものを買うのではなく、「自分の目的に合わせて戦略を練る」ことがすべてです。区分マンションの手堅い資産形成力は本物ですが、人によっては融資の観点から「買う順番」を間違えると、最終的な目標に到達できなくなります。あなたの年収や目的に応じて、今は手堅く区分を買うべきか、それとも最初から一棟を狙うべきか。投資の「正しい順番」を知りたい方や、今提案されている物件に見落としがないか不安な方は、LINEで連絡をください。一切のポジショントークなしで、フラットに戦略と物件の相談に乗りますよ。



一棟アパートやRCマンションをメインに投資。
サラリーマン時代に不動産投資を開始し、家賃収入50万円/月を達成し独立。
独立後、不労収入を増やすべく不動産会社や金融機関を開拓し、不動産投資の拡大に成功。
一棟アパートやRCマンションをメインにしていますが、メリットあれば区分、別荘やタワマンも所有しています。
一棟アパートから始めるべきか、区分マンションか始めるべきか、不動産投資に興味がある方はどちらの相談にも乗れると思います。相談したい方はLINEで連絡くださいね。
不動産投資に大切なことは勉強ではなく、「順番と速度」です。
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